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近年、就職時に求められるコミュニケーション能力向上へのニーズなどに伴い、大学や短期大学においてコミュニケーション教育を取り入れる動きが出ている。本研究では、筆者が所属の短期大学で担当しているコミュニケーション教育のプログラムを紹介するとともに、受講前後でコミュニケーション能力の向上が認められるか検討した。筆者が担当するコミュニケーション教育は、2年間の長期プログラムであり、自己理解・きく(聞く・聴く・訊く)・伝える・集団での問題解決の4つを半期ごとに構成している。女子短期大学生114名を対象に、原則として半期ごとにアンケート調査を実施し、コミュニケーション力の変化や、他の因子との関連を検討した。その結果、コミュニケーション力と友人関係満足度、人生満足度の間に相関が認められた。また、コミュニケーション力の下位能力のうち、他者受容、解読力、自己主張において、プログラム受講前よりも受講後の方が高かった。よって、教育を受けることで、コミュニケーション力が高まることが示唆された。 |