1 はじめに : 2022年7月、日本の環境政策を進める原動力の1つとなった四日市公害訴訟判決から50年を迎えた。四大公害訴訟から半世紀を経る中で、「公害経験の継承」という課題が提起されるようになっている(清水, 2017, 2021)。四日市でも、四日市再生「公害市民塾」というグループが、25年間にわたり公害経験の継承に取り組んできた(伊藤, 2022, 116-133頁)。公害の被害者たちは今も救済を求める運動を続けており、また福島原発事故のように……
July 2022 marked 50 years since the Yokkaichi pollution ruling that became one of the driving forces of environmental policymaking in Japan. Half a century after the Yokkaichi pollution lawsuit, issues about "passing on pollution experiences" are being discussed. However, .......