本稿は,台湾原住民の人骨の収集に関する研究史に焦点を当て,主に文献調査に基づいて,形質人類学者・民族学者・考古学者による台湾原住民の人骨に関する収集および研究の歴史を紹介しつつ,それら人骨資料の現在の所蔵場所と数量についての概要を明らかにすることを目的とする。今日,原住民人骨の返還は社会的コンセンサスとなりつつある。本稿がそれら活動に対して有益な情報となることを願っている。なお,本稿で対象とする台湾原住民の人骨は19 世紀以降に死亡したものであることを明記する。共著者:陳叔倬/邱鴻霖/俵寛司 担当部分:日本語訳等。