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ザトウクジラは、尾びれ腹側の模様や形状を利用して個体を識別できることが知られている。今回、株式会社Diagenceと大阪大学サイバーメディアセンターと慶應義塾大学は一般財団法人沖縄美ら島財団が30年以上にわたり収集してきた1850頭、約1万枚のザトウクジラの尾びれの写真を用いてクジラの個体を自動で識別できるAI技術および自動識別システムを開発した。本研究では、ザトウクジラの研究者の個体識別に関する知見を活用してAIアルゴリズム・システムを開発することで、撮影された尾びれの写真を入力すると、登録されている1850頭のクジラの尾びれの中から特徴が近い尾びれを有するクジラを順番にリストアップすることに成功した。すでに登録されているクジラであれば約89%が30頭内に正解個体がリストアップされ、約76%は正解個体が1位としてリストアップされた。 |