本研究は、「ダンス・ワークショップ」とよばれる活動に着目し、熟練の進行者による小学生を対象とした事例を取り上げその詳細を報告した。参与観察及び進行者へのインタビューを実施した結果、プログラム内容、提示された動き、進行者の言葉かけ、進行者の関わりにおける特徴が明らかとなった。それらの特徴からダンス・ワークショップでは、参加者が主体的に、自由に動きを生み出す体験が創り出されていることが考えられた。ダンス・ワークショップの特徴は、学習者から主体的な動きを引き出すダンス指導として示唆に富むものであると考える。