気体の圧力は、小学校4年生から空気を圧縮したときの「おし返す力」として学習し、中学校・高校でも繰り返し扱われる。気体の圧力およびその体積・温度による変化は、粒子概念によって比較的簡単に説明でき、粒子概念の有用性を示す教材として貴重である。発表者は大学の共通教育科目で気体の圧力について扱っている。主に2022年度の受講生の発言やレポートから、気体の圧力の粒子概念による理解は大学生でも十分に達成できておらず、様々な誤概念をもっていることが明らかにした (他学会で既に発表)。そこで、今回は同じ科目で新たな発問を設定するなどし、より詳細な実態調査を行ったので結果を報告した。