【目的】メタノール資化性細菌の代謝系のひとつであるリブロースモノリン酸経路(RuMP pathway)はこの経路特有のユニークな酵素群によりホルムアルデヒドを糖リン酸へ固定し代謝する。私たちはメタノール資化性細菌Mycobacterium gastri MB19株より、この経路の初発反応を触媒するヘキシュロースリン酸シンターゼ(HPS)をターゲットとしRuMP pathwayの遺伝子群のクローニングを行った。今回、本経路酵素群の遺伝子構造、及び転写レベルでの酵素群の誘導について検討を行ったので報告する。