【目的】リグニンモデル化合物はアルカリ水溶液中で溶解度が高いことが知られている。このため、微生物による物質変換を行う場合、好アルカリ性菌を用いることで基質仕込み濃度を高くできるので有利である。本研究ではアルカリ側に生育至適pHをもつMicrococcus sp. TA1株のリグニンモデル化合物代謝における鍵酵素であるバニリンデヒドロゲナーゼ(VDH)の精製を試みた。さらに中性域に生育至適pHをもつBurkholderia cepacia TM1株からも同酵素を精製し、諸性質を比較したので報告する。
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