一次救命講習に利用可能な小型のマイコンモジュールを用いた胸骨圧迫評価ツールおよびAEDシミュレータの開発
堀純也
2020年に新型コロナウイルスの感染拡大が起きた際には,一般市民向けの一次救命講習会(BLS講習会)の実施も自粛傾向にあった.本学においても臨床工学技士を目指す学生のためのBLS講習会の中止を余儀なくされた.新型コロナウイルスの感染拡大が進む中では,人との接触を避けながら,BLSの教育を継続するための方法もいくつか考案された.本研究では,その一つの手法である,ペットボトルを圧迫して胸骨圧迫の訓練を行う手法に着目し, 比較的安価(1万円以下)の小型のマイコンモジュールを利用して,個人で胸骨圧迫の評価を行うためのツールを製作した.また,個人がいつでも操作体験ができるAEDシミュレータの作製を行ったので紹介する.
日本シミュレーション医療教育学会雑誌
日本シミュレーション医療教育学会
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https://doi.org/10.50950/jasehp.2024-12-07