外気温-3℃における雪洞滞在時の生理的ストレスの変化
小野寺 昇, 田中 一徳, 原 英喜, 山口 英峰, 吉岡 哲, 西村 一樹, 高原 皓全, 野瀬 由佳, 古本 佳代, 林 聡太郎, 斎藤 辰哉, 和田 拓真, 玉里 祐太郎, 吉田 升, 石田 恭生, 石本 恭子, 濱田 大幹, 荒谷 友里恵, 寺脇 史子, 油井 直子
北海道における氷点下の雪洞滞在時の生理応答について調査した。2時間の滞在により主観的温度感覚、心拍数、直腸温、酸素摂取量、血圧の順に生理的ストレスの変化が生じた。さらに一過性のエネルギー代謝の増加が観察されず、ヒトが滞在することで雪洞内温度が外気温より高くなった。緊急時の雪洞への避難および防寒対策が寒冷刺激に抗する生理的ストレス対策になることが示唆された。
登山医学
38
1
53
60