雪洞滞在時の手指及び足指加温が生理学的指標と主観的温度感覚に及ぼす影響
小野寺昇, 田中一徳, 和田拓真, 石田恭生, 邵基虎, 吉田升, 玉里祐太郎, 石本恭子, 斎藤辰哉, 西村一樹, 吉岡哲, 野瀬由佳, 古本佳代, 松生香里, 林聡太郎, 浮田優香, 高原皓全, 山口英峰, 原英喜, 油井直子
雪洞滞在時において寒冷刺激に対応する防寒用衣類やアルミシートは生理学的応答を抑制するが、主観的温度感覚スケールは経時的に有意に上昇し寒さが増大する。そこで寒さ対策に着目し、懐炉を用いた手指部および足指部の加温が、主観的温度感覚スケールの上昇の抑制に有用かを調査した。雪洞滞在時に手指部および足指部を加温することで心拍数や直腸温などの生理的な指標および主観的温度感覚の上昇が抑制された。防寒用衣類やアルミシートによる寒さ対策に手指部および足指部の加温を加えることで、寒冷感覚の上昇が抑えることが示唆された。
登山医学
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