科学全般において大規模な可視化が必用とされ,可視化装置とミドルウェアに注目を集めている.複数のディスプレイで構築するタイルドディスプレイは大規模な可視化を実現する技術であり,ネットワークを通じてアプリケーションやコンテンツを表示することができる.動画配信などの大容量ストリーミングとは異なり,タイルドディスプレイでのアプリケーション表示ではユーザのインタラクションが発生し,その結果を画面に反映することとなるが,ネットワークの遅延,障害がユーザインタラクションに多大な影響をおよぼす.そのためタイルドディスプレイでのユーザインタラクションを考慮したネットワークの制御が必要不可欠となる.先行研究では,SAGE によるタイルドディスプレイと OpenFlow を用い障害検知による冗長経路の変更について取り組んだ.本研究では,ユーザ操作によって生じるデータ転送量の変更に対応するため OpenFlow を用いたフロー制御に取り組み,インタラクティブネスの向上を目指す.