イメージセンサ可視光通信におけるプリコードPWMの性能評価
亀川智史,木下雅之,山里敬也,岡田啓,藤井俊彰,荒井伸太郎,圓道知博,鎌倉浩嗣
可視光通信, イメージセンサ, 高度道路交通システム(ITS), パルス幅変調(PWM) イメージセンサ可視光通信は,情報源を空間的に分離できることから,太陽光などの外乱の除去や,複数の情報源との同時通信が可能である.そのため,イメージセンサ可視光通信はITS (Intelligent Transportation System)のような屋外・移動環境に適している.本研究では,イメージセンサ可視光通信をITSへ応用させることを検討する.送信信号の変調方式としてPWM (Pulse Width Modulation)を採用する.撮影画像からの受信輝度値として平均値を用いるとき,送信波形のデューティ比(送信輝度値)と受信輝度値の間に非線形性が生じる.従来研究ではデューティ比が変調多値数に応じて均一になるように波形を生成している.そのため,非線形性によって通信性能が劣化することが考えられる.そこで,本論文では,非線形性に対応するため,事前に得た結果から,受信輝度値が均一に得られるように,デューティ比が不均一なプリコードPWM波形を提案し,それを用いて特性改善を図る.
電子情報通信学会論文誌 B
電子情報通信学会
J102-B
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