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本稿は、小学5年生を対象に図画工作科教育における写生の可能性を追究した実践報告である。学校現場近くにある自然環境を生かして、絵画表現にこだわらず、児童が自然と対峙したとき何を感じ、感じたことをどのような方法で表現し、自分の感じたことを伝えていくか考察した。くるっと巻いた枝、木の幹の模様、ふわふわした落ち葉、風でこすれあう葉の音、苔むした石垣等、児童は五感で感じた自然を、水彩画、粘土等を使って形として表現するだけでなく、音やそのときのようすについても再現した。対象と向き合うことで新たな自分の見方・感じ方に気付き、自己を深め、自分の感動を他者に伝えることのできる活動としての写生の一つの在り方を示すことができた。 |