‘マスカット・オブ・シラガイ’(’マスカット・オブ・アレキサンドリア’とシラガブドウの交雑種)によるワイン醸造-(2)醸造酵母による違い-
金子明裕, 田村仁, 川俣昌大
交配品種‘マスカット・オブ・シラガイ’MS37株のブドウ用いて,茎等を丁寧に除梗したブドウから醸造したワインは,香気成分として,青臭い香気は少なく,マスカット・オブ・アレキサンドリアの特徴香であるリナロールの香気を含んでいた.酵母,AWRI350,AKを用いて醸造したワインでは,カプロン酸エチル,酢酸イソアミル,β-フェネチルアルコールを多く含んでいた.酵母AWRI350,AKにより醸造したワインの色調は濃い赤紫色となり,ポリフェノールを220 mg/mL以上含んだワインとなった.官能評価でも酵母AWRI350, AKによるワイン醸造は評価が高く,‘マスカット・オブ・シラガイ’の特徴である赤紫色の濃さ,ポリフェノールを引き出し,ワイン醸造に適していると考えられた.
岡山理科大学ワイン発酵科学センター報告
第6号
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