Academic Thesis

Basic information

Name Yaoita Kiho
Belonging department
Occupation name
researchmap researcher code B000225754
researchmap agency Okayama University of Science

Title

岡山県真庭市の三浦邸(椎の木御殿)の平面構成の特徴について

Bibliography Type

Joint Author

Author

樋口凜子、八百板季穂

Summary

岡山県の勝山町は真庭市に位置する三浦邸は、明治に入ってから元藩主の屋敷として建てられた。この三浦邸と、
江戸時代に建てられた岡山県内
の5棟の武家屋敷を比較し、三浦邸の平面構成の特徴を明
らかにすることを目的とした。
6棟を比較して、武家屋敷の基本 の間取りは共通していることが明らかになった。接客空間には、玄関の間、座敷、座敷 に入るまでの控えの間があること、私的空間には、内玄 関の間、土間、台所があり、これらは江戸時代でも明治 時代でも設けられている。また、おもてとうらがはっき り分かれている。違う点としては、座敷の位置である。 現代の家では、座敷は南側に設けられている印象がある が、江戸時代の屋敷を見ると、北側に設けられている屋 敷が数棟存在している。江戸時代は、光がほどよく入り、 きれいな庭を眺められることが重要視されていたため、 北側に座敷を設けていた。しかし、時代が下がるにつれ、 きれいな庭を見ることよりも明るく、光が当たり暖かい 空間であることの方が重要視されるようになり、南側に 座敷が設けられるようになった。また、比較により、三 浦邸は、2 階建てであること、正式な客間である 1 階の座 敷、そこから雁行する形で設けられている主人が使用し ていたと考えられる座敷、2 階の座敷、これらすべて南か ら採光が取れるようになっていることが特徴である。こ れらのことより、近代に入って建てられた三浦邸におい ては、接客空間としての座敷までの動線やおもてとうら の空間構成といった基本的な間取りは変えずに、近代以 降の住空間のニーズに応じて 2 階建てとし、さらに部屋数 を増やし、座敷の配置を変化させたことが明らかになっ た。

Magazine(name)

日本建築学会中国支部研究報告集

Publisher

日本建築学会

Volume

48

Number Of Pages

StartingPage

855

EndingPage

858

Date of Issue

2025/03

Referee

Not exist

Invited

Not exist

Language

Thesis Type

ISSN

DOI

https://doi.org/10.60442/aijchugoku.48.0_855

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