腎血流と糸球体濾過:加齢と液性因子
竹谷 浩介
腎臓の主要な機能の一つは血液の濾過を介して生体のホメオスタシスを維持することである。腎臓における濾過量は糸球体毛細血管内圧(PGC)の影響を強く受けるため、身体活動等に伴い血圧が大きく変動してもPGCを一定の範囲内に保つことがホメオスタシスを維持するうえで重要である。PGCは主に糸球体の前後を挟む輸入細動脈と輸出細動脈の収縮・弛緩によって調節される。本稿ではこの両細動脈によるPGCの調節機序とそれらに影響を与える因子について概説する。
腎と透析
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doi.org/10.24479/kd.0000000363