脊髄・脳幹のコリン作動性ニューロンのトレーシング:伝達物質に基づく神経連絡の可視化
松井利康,小林靖
コリン作動性ニューロンは中枢や末梢の神経系に広く分布する。コリン作動性ニューロンの形態と神経連絡の研究は、ChAT抗体を用いた免疫組織化学と神経トレーサーを組み合わせることで大きく進展した。本解説では、コリン作動性ニューロンのトレーシングの一例として、脳幹と脊髄のプレモーターニューロンのトレーサー法による伝導路解析を紹介した。また近年、伝達物質に特異的なニューロンの可視化に用いられる、ウイルスベクターによる単一ニューロンの可視化についても解説した。
Clinical Neuroscience
中外医学社
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