天然水中のフミン酸の濃縮定量法の検討
清水陸由、綱島諒介、 矢野耕平、舟木開哉、川本大祐、横山崇
2024日本化学会中国四国支部大会
岡山県
植物等が生物的および化学的作用により分解して生じた化学構造が特定されない腐植物質のうち,酸に不溶でアルカリに可溶な物質であるフミン酸(HA)は,天然水の着色に起因する物質の一つである。このため,高濃度のHAは太陽光を遮り水中の生物に大きな影響を与える。当研究室では,そのHAを測定するために,フローインジェクション分析法(FIA)によりHAの定量法を確立してきたが,天然水中に含まれるHAは微量で濃縮することが必要である。そこで,HAを高濃縮する方法を加熱濃縮,凍結濃縮,固相濃縮により検討した。