慢性不眠に起因する代謝異常発症の責任分子カスケードの同定と創薬基盤の構築
日本学術振興会
科学研究費助成事業
近久 幸子
基盤研究(C)
本研究は、慢性不眠に伴う代謝異常のメカニズムについて検討を行った。野生型マウスを慢性的な睡眠不足にすると顕著な耐糖能異常が認められたが、全身のマスト細胞を欠損したマウスでは、慢性不眠に伴う耐糖能異常が減弱した。これらの結果から、慢性不眠に伴う代謝異常には、マスト細胞が関与する可能性が大きいことが示唆された。さらに、頭蓋内のマスト細胞は、セロトニン系を介して社会性行動などの行動調節にも関わることが示された。
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K11047/https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K11047