競争的資金等の研究課題

基本情報

氏名 逢坂 大樹
氏名(カナ) オウサカ ダイキ
氏名(英語) Ousaka Daiki
所属 生命科学部 医療技術学科
職名 准教授
researchmap研究者コード B000342311
researchmap機関 岡山理科大学

タイトル

HMGB1-HRGバランスに着目した川崎病新規治療薬の開発

提供機関

日本学術振興会

制度名

科学研究費助成事業 基盤研究(C)

研究期間(From)

2021-04-01

研究期間(To)

2024-03-31

担当区分

 

担当研究者

馬場 健児
平井 健太
西堀 正洋
逢坂 大樹
王 登莉

研究種目

基盤研究(C)

研究概要

2021年度は、川崎病急性期患者における血中HMGB1、HRG濃度の測定において大きな成果が得られた。予定していた人数で川崎病急性期患者における治療前と初回治療後の血漿検体採取が終了し、コントロールとして健常者の検体と血中HMGB1、HRG濃度の比較を行ったところ、川崎病患者では健常者に比べて血中HMGB1が有意に高値、血中HRGが有意に低値であった。さらに川崎病患者を初回治療反応群、不応群に分け、治療前後の血中HMGB1、HRG濃度の変化についても詳細な解析を行い、論文投稿の準備を進めている。
また川崎病モデルマウスの実験に関しては、Lactobacillus cell wall extract(LCWE)を作成し、マウスに腹腔内投与することで、川崎病様の冠動脈炎が惹起されることを確認した。しかし個体によって冠動脈炎の程度にばらつきが大きかったため、同様に川崎病冠動脈炎を惹起するCandida albicans water soluble fraction(CAWS)を用いるモデルについても検討を行った。CAWSを作成してマウスに腹腔内投与したところ、LCWEよりも安定してモデル作成ができることが明らかとなったため、以後の検討ではCAWSを腹腔内投与するモデルを使用することとした。