不飽和カルボニル化合物による細胞傷害と病態発症におけるプロテインキナーゼCの役割
日本学術振興会
科学研究費助成事業
東 恒仁
基盤研究(C)
人の生活環境には様々な化学物質が存在し、人の健康に影響を与えている。不飽和カルボニル化合物は、主に有機化合物の燃焼によって発生する化学物質であり、強い毒性を持つことが知られているが、その毒性メカニズムは分かっていなかった。本研究では、不飽和カルボニル化合物が、細胞内の特定のシグナル伝達経路を活性化することで細胞死を引き起こしてることを明らかにした。更に、アミノ酸であるシステインやシステインの誘導体が、不飽和カルボニル化合物と直接反応してその細胞毒性を抑制することを示した。
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K11654