タバコ煙中の細胞傷害因子による動脈硬化発症機構の解明と細胞傷害因子除去法の確立
日本学術振興会
科学研究費助成事業 若手研究(B)
東 恒仁眞井 洋輔
若手研究(B)
喫煙は動脈硬化症などの心血管系疾患の危険因子である。本研究では、タバコ煙ガス相に含まれる不飽和カルボニル化合物の病態生理学的意義の解明とその影響の抑制方法の開発を目的とした。タバコ煙ガス相に含まれる不飽和カルボニル化合物は、細胞内カルシウム依存的にプロテインキナーゼCを活性化し、細胞傷害を引き起こすことを見出した。また、還元型グルタチオンやビタミンEなどの抗酸化物質が効果的に不飽和カルボニル化合物による細胞傷害を抑制できることが判明した。
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-26860166/26860166seika.pdfhttps://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-26860166