

|
|
基本情報 |
|
氏名 |
猶原 順 |
氏名(カナ) |
ナオハラ ジュン |
氏名(英語) |
Naohara Jun |
所属 |
生命科学部 生物科学科 |
職名 |
教授 |
researchmap研究者コード |
1000113668 |
researchmap機関 |
岡山理科大学 |
中国,ミャンマーと日本の飲用水中元素濃度と毛髪中元素濃度の関係
- 四川省の飲用水中の Mn,Cu,Zn,濃度は山東省の飲用水中の濃度よりかなり低いにも関わらず,毛 髪中濃度は同程度であった.毛髪/水の割合は四川省で山東省の10倍程度となった.このことは, 毛髪中に取り込まれる元素は飲用水よりも食事からの寄与率が高いと考えられる.
- 山東省は,Al,Pb以外のMn,Fe,Cu,Zn,As,Cd で,図形的には同じ様なパターンを示した.四川省では,山東省と比べると飲用水と毛髪の元素パターンは大きく異なり,面積も大きな差が見られた.中国の地域により食生活のみならず,地形的理由による環境汚染等も関係しているのかもしれない.
- ミャンマーの飲用水中のAs濃度は17.8 mg/lと高い値を示し,毛髪中濃度も1.40 mg/kgと高い値を 示した.高濃度のAsを含む飲用水を常時体内に取り込んでいる人の毛髪中濃度は,非常に高く,As による慢性中毒で皮膚病や皮膚がんなどの健康被害が発生している可能性が高い.
|