大学における一般教養科目「化学」を受講している学生179名に対して、水と水溶液の電気伝導性についての理解を調べた。電球を用いた電気伝導についての幾つかの実験に対する学生の意見分布が取得された。試してみた試料は精製水、食塩水、岩塩、砂糖水、エタノール水溶液、酢酸水溶液であった。その結果、食塩水を除き正答率は7割以下であった。誤答を選択した学生が書いた根拠から、幾らかの学生は以下のような誤概念を持っていることが明らかになった。純水は電気を通す。イオン結晶は電気を通す。水に何かが溶けていれば電気を通す。