藻塩焼神事考 -日本の伝統文化における塩の機能と社会性
富岡直人
製塩、動物遺存体、藻塩焼、神事 宮城県指定無形文化財の塩竃市御釜神社「藻塩焼神事」を取材し、これが古代・中世の塩水直煮製塩工程をうかがわせる復古的神事 であることを論 じた。さらに先史時代以来、多くの製塩遺跡から検出される動物遺存体の特性を探るため、この神事で観察された軟体 動物や節足動物、脊椎動物等の遺存体の内 容を記載し、遺跡出土資料との比較研究を通して論考した。さらに、塩が食用以外にも利用 された可能性とその社会的意義を論究した。
岡山理科大学紀 要. B, 人文・社会科学 No.36(岡山理科大学):pp.39-47
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