籠峰遺跡出土動物遺存体およびヒト焼骨の分析
富岡直人
妙高山麓裾部に位置する当該遺跡から出土した縄文中~晩期資料から生業・環境・墓制を復元した。特に、シカ・イノシシの出土量が多い点は、現在の分布状況と異なり、本来の環境の潜在的能力・条件を知る上で貴重な比較試料と評価される。また、墓域にヒト以外の骨格が散布していたことも証明され、当時の墓制や習慣をうかがう良好な資料となった。
『籠峰遺跡発掘調査報告書Ⅱ 遺物編』:p.62-67
新潟県中郷村教育委員会
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