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界面活性剤会合体からなるミセル系や高分子系などのミクロ不均一系における蛍光消光反応を含む光誘起反応は、基礎科学のみならず太陽光エネルギー変換への応用などの観点からも重要である。ピレン(Py)およびその誘導体は、ミセルやリポソームなどの会合体内部のミクロ環境を評価する蛍光プローブとして広く利用されている。ミセル中での Py エキシマー形成反応は、ミセルにおける界面活性剤モノマー会合数の決定にも用いられる。 ピレンスルホン酸 (PyS-) は、界面10-12などのバルク不均一系のみならず、ポリマーおよび界面活性剤会合体中でも水溶性蛍光プローブとして利用されてきた。界面活性剤系におけるPyS-の反応速度論は、アルキル鎖長が12および16の場合については研究されている。しかし、アルキル鎖長14を持つ系に関する報告はほとんどない。本研究では、アルキル鎖長14を有する tetradecyltrimethylammonium chloride (C14TACl) ミセル表面におけるPyS-の二分子蛍光消光反応について検討を行った。 |