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 飼養者の関心に応じたイヌの熱中症予防対策(以下、対策)の情報提供や啓発のあり方を検討するため、アジリティー参加飼養者(以下、A群)と非参加飼養者(以下、C群)を対象に調査を行った。両群とも7割以上がアスファルト・コンクリート面で散歩しており、温熱ストレスを受けやすい環境にあった。A群はC群より長期間、数多く対策を行っていた。飼養者とイヌで「冷却グッズ装着」の割合も有意に高く、熱中症予防への関心の高さが示唆された。情報源は両群ともインターネットが中心で、A群は友人・知人やSNSの活用が多かった。多くの飼養者は対策の必要性を認識しているが、科学的根拠に基づく適切な対策の普及と、無理なく実施できる対策の有効性を検証する研究の蓄積が求められる。動物病院は情報源として十分認識されておらず、愛玩動物看護師による発信強化が期待される。その際には飼養者の関心に応じた啓発が適切な対策の普及を促すと考えられる。 |