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ショットピーニングは材料表面の改質方法として有用であるが,温間ピーニングや微粒子ピーニングによる投 射材成分の移着という新たな効果が報告されている.これまでにSS400材に対してNi投射材を用いて1100 oCの 熱間からショットピーニングすることで投射材成分の拡散相が形成されることを報告した.そこで投射材成分拡 散相形成に効果的なショット時間や温度帯を検討した. ショット時間を変更した場合,短時間のショット効果は材料表面の表面性状のみとなった.共析変態点以上か ら60 s 程度のショットを行うことにより動的再結晶による表面改質と投射材成分拡散相形成効果が得られた.共 析変態点以下でも塑性変形が導入されることにより,加工硬化や圧縮残留応力の導入が得られた.しかし,長時 間のショットでは加工硬化や圧縮残留応力が減少し,投射材成分拡散相もわずかに減少した. |