考古学研究における古津波堆積層の意義
駒木野智寛,鎌滝孝信
津波堆積物とは,巨大地震による津波が,遡上限界付近を到達点とする浸水域に運搬した,砂や泥により構成されている。浸水域に分布する集落は,被災した遺構,生活必需品は遺物となり津波堆積物により覆われる。沿岸部で遺物を包含する津波堆積物を調査することにより,定期的に発生した自然現象である津波により,被災した遺跡の地域ごとの調査事例の蓄積が進むとともに,地域ごとの津波堆積物の形成過程の検討が可能となってきた。
考古学ジャーナル
ニューサイエンス社
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ISSN 0454-1634