岡山理科大学 恐竜学博物館館長, 研究・社会連携機構古生物学年代学研究センター特担教授, 1954年(昭和29年)和歌山県生まれ
東京教育大学(現筑波大学)理学部地学科地質学鉱物学専攻卒 学位:理学博士(鹿児島大学論文博士)
専門:古生物学・地質学・博物館学 特に「恐竜の古生態学」:恐竜足跡化石に基づく恐竜の姿勢・運動・行動の研究
集団行動を裏付ける小型~中型獣脚類の足跡化石、世界最大級の竜脚類足跡化石、竜脚類の前足印のみから成る行跡の解析、大型二足歩行鳥脚類足跡化石の解析、大型アンキロサウルス類の行跡の解析、竜脚類と長鼻類の「内(外)輪差様」の現象を伴う行跡に基づく四足動物の操舵メカニズムの工学的検討などの研究を行う。また博物館の来館者行動や展示の評価、運営などについても博物館学的研究を行っている。
略歴:大学卒業後、高校教諭をへて、モロッコ国エネルギー鉱山省研究員としてアトラス山脈で恐竜の足跡化石を調査。帰国後、大阪で新しい博物館プロジェクトの提唱に参加。同プロジェクトを「企業の文化支援事業(メセナ事業)」として受入れた岡山のバイオ関連企業㈱林原に1991年入社。その後研究員、副館長を経て林原自然科学博物館館長。同館とモンゴル科学アカデミーと恐竜の共同調査では恐竜足跡化石と後方支援を担当した。2014年に同館の活動が終了し2016年閉館。同館から研究事業の岡山理科大への移管にともない研究の場を同大学に移す。2015年度から2020年度まで岡山理科大学生物地球学部「恐竜・古生物学」コース担当教授。2016年度から2019年度まで文部科学省の私立大学研究ブランディング事業「恐竜研究の国際的な拠点形成」の研究リーダーをつとめた。2021年度より同大学研究・社会連携機構の古生物学・年代学研究センターの特担教授。また2018年3月に開館した岡山理科大学恐竜学博物館館長に就任し、現在に至る。
http://dinosaur.ous.ac.jp/