講演・口頭発表等

基本情報

氏名 實吉 玄貴
氏名(カナ) サネヨシ モトタカ
氏名(英語) Saneyoshi Mototaka
所属 生物地球学部 恐竜学科
職名 教授
researchmap研究者コード B000360061
researchmap機関 岡山理科大学

タイトル

化石組織間で異なるタンパク質の保存

講演者

稲葉勇人,千葉謙太郎,實吉玄貴,宮地孝明,川上朝子,武智泰史,辻極秀次

会議名

硬組織再生生物学会第30回総会

開催年月日

2022/08/27

招待の有無

記述言語

日本語

発表種類

学会講演(シンポジウム・セミナー含む)

会議区分

国内会議

会議種別

口頭発表(一般)

主催者

日本硬組織再生生物学会

開催地

日本大学松戸歯学部

URL

概要

近年、化石中からタンパク質の残存が報告されているが、その残存プロセスに関する研究は未だ数少ない。本研究では約2万年前のゾウ類化石を用いて、骨組織の違いがタンパク質保存に及ぼす影響について検討した。特殊染色の結果、骨化石では強い染色性を示したが、象牙化石は殆ど染色されなかった。比色法による解析では、骨化石は現生生物の骨の約半分のタンパク質が残存しており、SDS-PAGEによる解析でもスメアー状の濃いバンドが観察された。一方、象牙化石ではタンパク質が殆ど検出されなかった。以上のことより、骨組織は多数の細管を有する象牙質よりタンパク質の保存性に優れていると考えられた。