大川原化工機冤罪事件においてあらためて浮き彫りとされた現在の刑事司法における身体拘束(未決拘禁)制度が持つ2つの問題点である代用監獄問題と人質司法の問題について、それらを令状審査によって支えている裁判官の意識・責任という観点から批判的に検討を加えた。
[目次]
1.はじめに—大川原化工機事件の衝撃
2.解消していない代用監獄問題
3.被告人の命をも奪う人質司法
4.なぜ人質司法はなくならないのか
(1)令状審査における誤った判断について
(2)未決拘禁の現状に対する認識・無関心の問題
(3)被告人と直接面会することなく保釈判断することの問題について
5.おわりに—人質司法の解消に向けて