Babesia gibsoni 汚染地域である淡路島・洲本市の動物病院に犬糸状虫症感染予防を目的として来院した犬の末梢血を材料として,B. gibsoni,ヘモバルトネラおよびエールリッヒア特異的PCRを用いて感染の有無を確認した.536頭中10頭(1.9%)がB. gibsoni 陽性,また16頭(3.0%)がヘモバルトネラ陽性を示したが,エールリッヒア陽性を示したものは認められなかった.B. gibsoni とヘモバルトネラに同時に感染している犬は認められなかった.またヘモバルトネラ陽性16頭のうちMycoplasma haemocanis 感染は5頭,'Candidatus Mycoplasma haematoparvum'感染は11頭で,両者の混合感染は認められなかった. 日本獣医師会雑誌 / 社団法人 日本獣医師会 , 第59巻第4号 : 平成18年4月号 p.267-270(2006)より転載