人獣共通感染症など獣医学の課題は国境を越えて共有され、国際協力を支える科学的思考と英語発信力を有する人材養成が喫緊の課題である。岡山理科大学獣医学部では3年次「専門英語」科目における英語演習において、英文記事の批評と反論を通じて協働的に学ぶ教育を実践した。学生同士のピア・レビューとバーチャル討論により、批評的読解力と論理的表現力が向上し、英語による科学的思考を養う新たな教育モデルとして有効であった。本演習は、英語教育を通して、獣医学専門家に求められる国際的視野と研究的思考を統合的に涵養するという新たな可能性を示した。