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家畜のアボカド中毒は国内での発生報告は少ないが, 海外では馬や山羊等で報告されており,食欲不振,頻脈 や肺水腫,心筋壊死および線維化等を特徴とする.2025 年11月19日に,アボカドの果肉を含む枝葉を給与された 愛媛県内の愛玩用の山羊 5 頭において,歩様異常や下顎 浮腫,眼結膜の充血等の症状が確認され,11月20日は 1 頭が死亡した.死亡山羊の病理解剖において,心嚢水の 貯留,肺のうっ血および水腫が認められ,胃内からアボ カドの実が検出された.病理組織学的検査において心筋 細胞の変性壊死が認められた.発症山羊の血液検査では ヘマトクリット値の上昇,白血球数の増加,血液生化学 検査ではアスパラギン酸トランスフェラーゼ,クレアチ ニンキナーゼおよび血中尿素窒素の上昇が認められた. 薬用炭や抗炎症薬を用いた治療により同年12月25日は 4 頭全て寛解した.確定診断には至らなかったが,アボカ ドを採食していない山羊において症状が確認されなかっ たため,本事例は山羊のアボカド中毒が強く疑われた. 国内では山羊のアボカド中毒の報告はないため,愛玩山 羊飼養者にとって注意喚起が必要な症例と考えられた. |