小学校段階の授業では,教員の説明や促進,質問等の発話と児童の返答が多くあり,一種の対話がなされている.これらの対話から教員の発話の種類や児童の学びの状況を分析することで,学びに関する分類を教員へフィードバックすることが可能と考えられる.自然言語処理分野では,文脈を捉えることが比較的可能となっている BERT の他に,対話に適したモデルとして対話応答生成で用いられるVHRED や GVT が提案されている.GVT に対して,本研究では発話者ごとの特徴に加えて,対話処理の内部に反映させる前に対話を事前分類する手法(拡張 GVTSC)を提案し,授業の発話の分析を行う.