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本研究では,科学館の展示から児童・生徒がどのような学びを得ているのかを調査した結果を踏まえ,児童・生徒の学びを深める工夫として段階的な問いを設けたワークシートの利用やビデオによる案内などの工夫を施した展示教材の開発に取り組んだ.開発した加圧・減圧実験展示及びレールボール実験展示を科学館の特設会場に設置し,訪れた児童・生徒の展示による学びをアンケートや定点観察により調査した.利用した児童・生徒約1700名のうち,定点観察の時に実験展示を利用した児童・生徒を対象とした調査では,ワークシートを提出した児童・生徒のうち,加圧・減圧実験展示では約52%が,レールボールでは約90%が展示の意図する学びに触れようとしていた.さらに,いずれの実験展示でもワークシートを手に取った児童・生徒約63%が実験の予想と考察を両方行っており,レールボールを体験した児童・生徒約75%が実験の予想と考察を両方行っていたことから,ワークシートが学びを深めるのに有効であると考察できた.一方で, 定点観察から加圧・減圧実験展示では約50%,レールボール実験展示では約74%の児童・生徒がワークシートを手に取ることなく展示学習を行っており, ワークシートを用いた実験展示学習を促す工夫が望まれた. |