地球上で年々再生産される木質資源はパ ルプ工業等で大量に利用される一方で、未利用のままで廃棄される量も多い。これらを食飼料、新たな工業原材料やエネルギー源としての再利用法の開発が望まれている。これら廃棄物に多量に含まれるリグニンは複雑な3次元構造を持ち、微生物による資化に対して抵抗性を示すため、化学原料や発酵原材料としての有効利用法が今だ確立されていない。一方、リグニンの低分子化物(リグニンモデル化合物)は微生物の培養基質と成りうる成分もあり、有効利用法が様々な分野で検討されている。本研究で単離したMic