化石は、生物遺骸が急速に埋没し、嫌気的条件下において生成すると考えられているが、その詳細は不明である。本研究では、化石化過程における細菌の影響について検討した。16年間水中におかれたダチョウ遺骸には死蝋の付着が確認され、骨組織の保存が良好であった。16S rRNAアンプリコンシークエンス解析を行ったところ死蝋中から嫌気性細菌が検出された。死蝋に覆われた骨ではタンパク質が保存されており、骨髄腔内には方解石等の鉱物形成が確認された。恐竜化石のSEM観察では、死蝋化骨と同様に細菌が認められ石灰化が観察された。以上より、化石化過程において細菌が骨組織の保存と鉱物化に関与する可能性が示唆された。