本研究では,大学生における21世紀型スキルの獲得状況に ついて,谷口(2020)のデータに新たなデータを追加して再検討を行うことを目的とした。研究の方法は、大学生226名(男性135名,女性91名)が調査に参加した。 平均年齢は20.01歳(SD = 1.16)であった。調査は,スマー トフォンなどの携帯端末を利用して,ウェブ上で実施された。研究の結果、因子分析の結果,谷口(2020)とは若干異なる5つのスキル が抽出された。また,男女間ならびにスキル間においても有意差が確認された。具体的には「非定型的な問題解決」が「問題解決能力」と「想像力」に分割され,後者のスキルは 他の4つのスキルと比較して,あまり身についてないことが明らかとなった。