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本研究の目的は、新型コロナウイルス感染症の流行期(2021年)において実施された教育実習の経験によって,教育学部3年生の教職意識(教職志望度・教職適性感・教師効力感)がどの程度形成され,教育実習不安がどの程度低減されたかについて検討することである。研究の方法は、教育実習の前後(2021年9月下旬~11月下旬の期間)に,教育学部3年生26名(男性17名,女性9名)が調査に参加した。平均年齢は20.62歳(SD = .75)であった。調査は,PC端末やスマートフォンを利用して,ウェブ上で実施された。研究の結果、教職志望度と教職適性感は教職志望度と教職適性感のいずれも,実習前後で有意な差は認められなかった。教師効力感は、時間の主効果ならびに時間と教師効力感の交互作用が有意であった(F (1, 25) = 21.80, p < .01; F (2, 50) = 7.65, p < .01)。 |