本研究では,情動への評価の内容について質的な検討を行うため,大学生・大学院生31名にインタビュー調査を実施した。語りのデータを分析した結果,情動への評価として,情動についての情動・態度・認知の3つが認められた。さらに,その内容からポジティブ・ネガティブ・ニュートラルに分類された。評価の様相は,喜び,悲しみ,怒りの各情動で異なっていた。喜びはポジティブな評価が圧倒的に多いこと,悲しみは多様に評価される傾向があること,怒りはポジティブ・ネガティブ両面から捉えられやすいことなどが示された。各情動の性質の違いにより,情動への評価に様々なバリエーションがあることが明らかになった。