本研究により、簡易PCRマシーンの開発に成功した。これまで最安値でも30万円のコストがかかっていたサーマルサークラーを10万円以下(実質8万円)で完成させたことが、最も大きな成果である。また、この新たに開発したPCRマシーンを使ってPCRを実際に行い、外来アリの検出に必要な特徴あるDNAバーコードを検出することができた。これは、これまで使われているシークエンスを元にしたDNAバーコーディングに比べはるかに簡易である。これらの成果を札幌大谷高校、北海道理科教育センター、千葉県立生浜高校の教員と協同で教育現場で実践し、環境教育のツールとして十分活用できることを確認した。