論文

基本情報

氏名 池田 正五
氏名(カナ) イケダ シヨウゴ
氏名(英語) Ikeda Shiyogo
所属 生命科学部 生物科学科
職名 教授
researchmap研究者コード 1000113908
researchmap機関 岡山理科大学

題名

UVエンドヌクレアーゼを欠損した分裂酵母における紫外線損傷ミトコンドリアDNAの修復

単著・共著の別

共著

著者

大山恵理子、河野 真二、池田 正五

概要

分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)のミトコンドリアDNAmtDNA)の紫外線(UV)による損傷量を定量的PCRで測定することで、UV損傷mtDNAの修復過程を観察できる実験系を開発した。この方法で、種々のDNA修復変異体におけるUV損傷mtDNAの修復を解析した。分裂酵母のUVエンドヌクレアーゼ(Uve1p)は核とミトコンドリアにおけるUV損傷DNAの修復に関与することが知られている。本研究でも、Uve1pが照射後の修復培養2時間以内に起きるmtDNAの修復に作用していることがわかった。核DNAUve1による修復経路で働くFlapエンドヌクレアーゼ(Rad2p)は、mtDNA修復に関与していなかった。したがって、ミトコンドリアでUve1pによる修復経路が完結するためには、Rad2pを代替する酵素が必要である。Uve1欠損株でも、修復培養時間を8時間程度に延長するとmtDNA損傷がほとんど消失した。そこで、後期の修復過程へのオートファジーの関与を調べたが、Atg1欠損により修復速度は低下しなかった。uve1細胞におけるmtDNAのコピー数が修復培養4時間以降に増加し、菌体の伸長がみられた。これらの結果は、修復培養の後期に新規にmtDNAが合成されることによって見かけ上の修復が起る可能性を示唆する。

発表雑誌等の名称

岡山理科大学紀要

出版者

59

A

開始ページ

43

終了ページ

49

発行又は発表の年月

2023/10

査読の有無

無し

招待の有無

無し

記述言語

掲載種別

ISSN

ID:DOI

ID:NAID(CiNiiのID)

ID:PMID

URL

JGlobalID

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DBLP ID