早崎水中遺跡(香川県直島町)は、1998 年に水中考古学研究所が潜水調査を実施し、やきものを中心に報告した(吉崎2000)。筆者らは2023年に早崎水中遺跡調査団を組織し、
➀水中から採集された遺物群の再調査
②水中に存在する遺跡の遺物・遺構のあり方についての再調査
の二つを目的に調査・分析に取組んだ。
鞘は8世紀後半~9世紀後半、沈船の木材は17世紀後半と18世紀後半をとする時代と推定された。採集されたやきものは、11世紀~13世紀のものと18世紀、20世紀の資料が把握されており、沈船がある上にその時代を挟んで古い資料と新しい資料が重層する複合遺跡という様相が推定された。
この海域は、瀬戸海でも海難事故が多い場所であり、早崎水中遺跡の形成過程は複合的であると推定される。