講演・口頭発表等

基本情報

氏名 片山 誠一
氏名(カナ) カタヤマ セイイチ
氏名(英語) Katayama Seiichi
所属 生命科学部 医療技術学科
職名 教授
researchmap研究者コード 1000052332
researchmap機関 岡山理科大学

タイトル

ウェルシュ菌におけるphased A-tractsのα毒素遺伝子発現に及ぼす影響

講演者

片山誠一、松井佐弥、橋川直也、佐藤日南太、相原一欽、田中千晴、成谷宏文、松永 望

会議名

第97回日本細菌学会総会

開催年月日

2024/08/08

招待の有無

無し

記述言語

日本語

発表種類

学会講演(シンポジウム・セミナー含む)

会議区分

国内会議

会議種別

ポスター発表

主催者

日本細菌学会

開催地

北海道札幌市

URL

概要

ウェルシュ菌はグラム陽性の嫌気性菌で、ヒトにガス壊疽や食中毒を引き起こす。 α-毒素はガス壊疽の主要な原因毒素の一つである。α-毒素をコードするplc遺伝子のプロモーター上流には、3つのphased A-tracts(3A)が存在する。我々は以前、phased A-tractsがin vitroで低温依存的にplc遺伝子の発現を促進することを報告した。一方、清水は、低分子RNAであるVR-RNAもplc遺伝子の発現を促進し、その発現はVirR/Sという二成分系によって制御されていることを報告した。我々は、VR-RNA欠損株とphased A-tracts欠損株(0A)、および両者を欠損した株を作製した。これらの変異株のα-毒素産生とplc遺伝子の発現をウエスタンブロット解析とリアルタイムPCRで調べた。A鎖の欠失(0A)は、α-毒素産生量とplc転写レベルをそれぞれ、1/14から1/5、1/46から1/7に有意に減少させた。VR-RNA(vrr)遺伝子の欠失はα-毒素産生量を1/5から1/2に減少させ、plc転写レベルも1/2に減少させた。VR-RNA欠損変異体では、in vivoplc遺伝子の発現が低温依存的に有意に亢進した。これらの結果は、VR-RNAを介したVirR/S二成分制御系とは独立して、phased A-tractsがplc遺伝子の発現に寄与している可能性を示唆している。