講演・口頭発表等

基本情報

氏名 片山 誠一
氏名(カナ) カタヤマ セイイチ
氏名(英語) Katayama Seiichi
所属 生命科学部 医療技術学科
職名 教授
researchmap研究者コード 1000052332
researchmap機関 岡山理科大学

タイトル

ウェルシュ菌自己溶解酵素オートリシンの細胞壁結合部位の機能解析

講演者

白神 望夢、青野りよ、成谷宏文、松永 望、関谷洋志、玉井栄治、片山誠一

会議名

第98回日本細菌学会総会

開催年月日

2025/05/29

招待の有無

無し

記述言語

日本語

発表種類

学会講演(シンポジウム・セミナー含む)

会議区分

国内会議

会議種別

ポスター発表

主催者

藤永由佳子(金沢大学医薬保健研究領域医学系細菌学)

開催地

石川県金沢市

URL

概要

自己溶解酵素(オートリシン)は、ペプチドグリカンを分解する酵素であり、細菌の細胞分裂に必須の酵素である。ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)は、ヒトにガス壊疽と食中毒を起こす編性嫌気性有芽胞細菌であり、オートリシンであるAcpが細胞分裂に大きく関与していることが知られている。Acpは、シグナルペプチドと10個のSH3サブドメイン(CWB)からなる細胞壁結合ドメインとN-アセチルグルコサミダーゼドメイン(AcpCD)からなる分子量120 kDaの酵素である。我々は、Acp3番目と4番目のCWBの間で切断された7つCWBを持つAcp(95 kDa)が隔壁および極に局在すること、CWB がないAcpCDを持つ菌では細胞分裂に異常をきたし菌体が長くなることを明らかにしてきた。 本研究では、Acpの機能にCWBがどのように関与しているかを明らかにすることを目的とした。さまざまな長さのCWBを持つAcpの遺伝子をキシロース誘導型プロモーターを持つ発現ベクターにクローニングし、acp遺伝子欠失株(NH13 acp::erm)に形質転換した。0.01%キシロース存在下において、これらの遺伝子を発現させ菌体の長さを測定した。その結果、5つのCWBを持つAcp6-10 CWB+CD)は完全なAcp1-10 CWB+CD)とほぼ同じであったが、2つのCWBしか持たないAcp (9-10 CWB+CD)では長くなっていた。CWBの数がある一定以上少なくなると細胞分裂に異常をきたすことから、CWBの数がAcpによる細胞分裂に影響を与えることが示された。