講演・口頭発表等

基本情報

氏名 片山 誠一
氏名(カナ) カタヤマ セイイチ
氏名(英語) Katayama Seiichi
所属 生命科学部 医療技術学科
職名 教授
researchmap研究者コード 1000052332
researchmap機関 岡山理科大学

タイトル

ウェルシュ菌表層上のオートリシンAcpとglyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenaseの複合体形成

講演者

松永 望、青野りよ、櫃本泰雄、片山誠一

会議名

第98回日本細菌学会総会

開催年月日

2025/05/30

招待の有無

無し

記述言語

日本語

発表種類

学会講演(シンポジウム・セミナー含む)

会議区分

国内会議

会議種別

ポスター発表

主催者

藤永由佳子(金沢大学医薬保健研究域医学系細菌学)

開催地

石川県金沢市

URL

概要

Glyceraldehyde-3-phophate dehydrogenase(GAPDH)は解糖系に関与する酵素ではあるが、近年、様々な病原細菌において菌体表出に出現し、その病原性が注目されている。我々もまたウェルシュ菌においてGAPDHが表出していることを見出した。先行研究において黄色ブドウ球菌ではオートリシンとGAPDHが複合体を形成して、GAPDHが菌体へ表出していることが報告されている。そこで本研究では、ウェルシュ菌菌体表層上のオートリシンであるAcpがGAPDHとの複合体形成に関与している可能性ついて検討した。
 菌株は土壌分離株であるstrain 13株(st 13株)、st13株を親株としてacp遺伝子(CPE1231)を欠損させたacp::erm株、およびキシロース誘導型プロモーター下流にacp遺伝子を挿入しacp::erm株へ形質転換させたacp::erm/pacp株を用いた。ELISAにより、菌体表層のGAPDH量はst13株と比較してacp::erm株では有意に減少し、さらにキシロース誘導によるacp::erm/pacp株ではGAPDHの表出量が回復した。また、フローサイトメトリ―の解析でもacp::erm株と比較し、st 13株では菌体表層にGAPDH表出していることが分かった。蛍光免疫染色により、Merge像ではGAPDHとAcpが共染色されていることが観察された。以上のことから、ウェルシュ菌GAPDHはAcpと複合体を形成することにより菌体表層へ表出していることが考えられた。